レイアウト作業で欠かすことのできないツール、 InDesignとIllustrator。管理人は主にInDesignを使用し、グラフィカルなページや広告はIllustratorで作るようにしています。
その際、気をつけておきたいのはパレット環境。レイヤーや文字関係などよく使うパレットが、InDesignでは上、Illustratorでは下などと配置していたら、作業効率が落ちてしまいます。効率を上げるためには、パネルの配置&ツールを使いやすくカスタマイズしましょう。
使いやすいパレット環境
InDesignとIllustratorで極力パレットを揃えたり、あるいは流し込み用とデザインワーク用と、業務に合わせてパレット環境を変えたワークスペースを用意するとベターです。
自宅と会社で使用するディスプレイの解像度が違う場合も、ワークスペースを変更するだけで対応できます。
デュアルディスプレイ環境の人は、サブモニタにパレットだけを表示させるのもいいですね。
管理人の場合、使用するディスプレイによってワークスペースを変更しています。
上記はInDesign CS5.5の一例。会社と自宅でディスプレイの環境が異なるので、NECの「P242W」EIZO「S2000」、同じくEIZOの「SX2262」というワークスペースを用意。24インチのP242Wと22インチのSX2262はともにWUXGA(1920×1200)ですが、2インチの差は文字の大きさが結構違いますので、パネルの大きさとか微妙に変えて作業しているんです。
アプリケーション間のパレット環境を統一
InDesignとIllustratorのパネルは「ある程度」共通化させておくと作業がしやすいですよ。特に「レイヤー」「文字」「段落」などは同じ位置にしておきたいです。
下の画像はInDesign ccのパネル(上) Illustrator ccのパネル(下)
「レイヤー」「文字」「段落」「カラー」「スウォッチ」「線」のパレットはInDesignもIllustratorも同じ位置です。「文字」と「段落」パレットは隣り合わせにすることで、書式設定を使いやすく&わかりやすくしています。
本当はIllustratorの「リンク」をInDesignと同じ位置に置きたいのですが、Illustrator ccでリンクパネルに不具合があったので別の位置に。
どんな不具合かというと、配置画像のディレクトリ&ファイル名の長さによって、パレットの幅がとんでもないくらい広がってしまうんです! そんなことがあったので、今は位置を変えています。
でも、Illustrator cc 2014.1ではパレットの幅が広がらないので、この不具合は解消されたかもしれません。検証して問題なければ、InDesignの位置と揃えます。
InDesignのページパレットは非常によく使うので右上。Illustratorではアピアランスパレットを右上に配置しています。
番外編/レイヤーの基本表示を統一
管理人のこだわりの一つですが、レイヤーの表示にも規則性をもたせると効率が上がるかと思います。作業に使うレイヤーは基本的に4枚。多すぎるとデータが重たくなってしまうので要注意ですよ!
- ガイド/ライトブルー
- 文字/緑
- 画像/赤
- 背景/グレー
上記の4レイヤーを基本として、あとはデザインに応じてレイヤーを加えるようにしています。
(例)あしらいレイヤー/マゼンダ、ノンブルレイヤー/橙、イラスト/ブラウン など
レイヤーの色を揃えておくと不思議と心が落ち着きます。文字を触っているときはガイドの表示が緑、画像なら赤と、とってもわかりやすいんですよ。ぜひ試してみて下さい。
また、名前も揃えておくのがベター。InDesignもIllustratorも「レイヤーを記憶してペースト」ができますので、ほかのファイルからデータをコピペしてもレイヤーが増えることなく作業できます。
管理人の言いたいこと
細かいところですが、環境をできるだけ統一させるのは効率化の基本と考えています。使用アプリによってパレットの場所が違うなんて使いにくいだけ。できるだけ揃えましょう。