前回、コンパクトなキーボード FKB-8811の記事を書きました。キーボードの大きさや配列によって、生産性や疲労度に影響を及ぼしますので、よ〜く検討したいところ。
僕はカーソルキーエリアを省略した、富士通のコンパクトキーボードFKB-8811で快適に作業できるようになりましたよ。
ところが! たった1つのことで乗り換えることを決意したのです。
修飾キーの大きさが納得いかない!
MacでWindowsのキーボードを使う
MacでWindowsのキーボードを使うことは可能です。注意するべきところは修飾キー。WindowsのAltキーがMacのOptionキーとなり、WindowsのWinキーがMacのコマンドキーになり、左右がてれこになっています。
システム環境設定/キーボードより、修飾キーの入れ替えができるので、必ず設定しましょう。
FKB-8811は修飾キーまわりが特殊?
修飾キー入れ替えによって、WindowsキーボードをMacライクに使えるようになりました。これだけでも十分なのですが、たった1つ、気になるところが出てきたのです。それは、修飾キーのサイズ。
コンパクトなサイズなのにテンキーとカーソルキーを無理矢理?入れているので、修飾キーの大きさが微妙なのですよ。Fnキーを押し込んでいるからかもしれません。理由は不明ですが、とにかく、修飾キーまわりで誤爆してしまいます。Cmd+Sで文書を保存しようと思ったら、Option+Sになっていたり。CmdとOptionキーを入力しようと思ったら、OptionキーとFnキーを押していたり。
キーボード自体は優秀なんですが、修飾キーの入力のしにくさでストレスがたまります。「慣れたら大丈夫だろ!」としばらく使っていましたが、一向に慣れないため、次なるキーボードを探す旅へ出かけました。
※上記の例ではAltキーをCmdキーに、WinキーをOptionキーに入れ替えています。
修飾キーまわりは純正が一番だけど…
やはり純正が一番? いえ、そんなことでもなさそうです。
テンキーレスの純正ワイヤレスキーボード?
マウスの操作がしやすいコンパクトな幅で、コマンドキーが大きくて、修飾キーが押しやすくて、「A」の横がコントロールキーで…。リサーチした結果、自分の希望に応えてくれるキーボードがたった1つありました。
ついに見つけた理想のキーボード
コンパクトな幅にもかかわらず19mmの標準的なキーピッチ、適度なキーストローク、大きいコマンドキー、Enter/Returnが押しやすいUS配列。そんな条件を満たしてくれるのは、PFUのHappy Hacking Keyboard、通称HHKBだけでした。
HHKBは廉価版とプロ版、静音版の3種類あり
この中より、僕はProfessional 2を選択。実は昔から憧れていたのですよ、HHKBに。ムダをそぎ落としたフォルムは、プロが使うのにふさわしいのだと。非常に高級なキーボードですが、アマゾンで2万を切っていたこともあり、ポチッとしました。
キー配列が独特
ほかのキーボードと配列が違います。JISともUSとも違う独特な配列で、エスケープキーが「1」の横、コントロールキーが「A」の横、Deleteキーが「Enter/Return」の上にあります。ファンクションキーやPage Up/Page Downキーなどの特殊キーはすべて、右端のFnキーとの同時押しで入力できます。これは、不要なキーを排除し、ホームポジションから指を離すことなくタイピングできるようにと、東京大学の和田名誉教授により生み出された配列なのだそうです。
若干の慣れが必要とはいえ、ホームポジションから離れることなくエスケープキーやDeleteキーが入力できるのは便利! しかも幅が294mmしかない超小型なので、マウスを操作するスペースが広いこと広いこと。キーボードの真横に置けるので、右手がキーボードからマウス、マウスからキーボードへと、姿勢や肩幅を変えることなく、すーっと移動できます。
長年のロングセラー
初代は1996年に生まれたので、実に20年近く市場に出ています。これって意外と重要で、もし壊れてしまってもまったく一緒のモデル(もしくはそれに近いもの)が購入できるのは、仕事で使う人にとってありがたいのです。静電容量無接点方式は機械接点をもたない構造のため、他キーボードより耐久性が優れているのもポイント。
キーボードにしてはけっこうなお値段ですが、3,000円くらいのキーボードを1年ごと買い直すより、これ1台あれば十分。10年ぐらい長持ちしそうです。
作業効率を向上させるHHKB
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