情報誌などを制作する際、大量の画像データをリサイズする必要があります。というのも、カメラマンの納品データをそのまま使うと、レイアウト先であるInDesignやIllustratorの作業が重たくなり、効率が非常に悪いから。
Photoshopで条件付きアクション
今までは縦画像と横画像のリサイズにそれぞれアクションを設定し、ショートカットを登録していました。縦画像(長辺105mm)はF1、横画像(長辺105mm)はF2といった具合に。まとめて作業するときは、事前に縦画像フォルダと横画像フォルダに振り分けてバッチ処理。
アクションの設定をしているとはいえ、面倒に感じていた今日この頃。ショートカットを見直そうと思ってアクションのウインドウを眺めていると、「条件の挿入」という項目があることに気付きました。
ん?これって、もしや…
そうです。Photoshopに条件分岐ができるようになっていたんです。
CS6からの新機能ですが、CS5からCCにアップグレードした僕は、完全に見逃していました。トホホ…。早速設定することにします。
縦画像と横画像のリサイズアクションをつくる
まずは新規にアクションセットをつくり、その中に縦画像と横画像のアクションを用意。下記の場合、縦横それぞれの長辺を105mmに変更するアクションを使います。
上記アクションはリサイズのほか、CMYK変換/シャープネスを含んでいます。
条件付きアクションを挿入する
次に、アクションセットの中に新しいアクションを作ります。そのアクションを選択した状態で、右上のメニューから「条件の挿入」を選択。
そして、条件付きアクションのダイアログで条件を設定。ポップアップボタンから「ドキュメントは横方向です」を選び、その条件に一致する場合は横画像のアクションを、一致しない場合は縦画像のアクションを指定します。
これだけでOK。
条件付きアクションにショートカットを登録
通常のアクション同様、条件付きアクションにもショートカットが登録できます。僕の場合、ファンクションのF1を登録しました。今までは縦画像がF1、横画像がF2としていましたが、条件付きアクションを導入したことで、ショートカットを1つ減らすことができました。
ほかにも条件が選べるので、状況に合わせて微調整できそうです。とりあえず、縦と横の指定は簡単にできますよ。
管理人の言いたいこと
アクションを作るまでは若干手間がかかりますが、後工程がラクです。人間の手を減らすことでミスも減りますので、自動化できる物は自動化しましょう。それと、自分自身に言い聞かせることが1つ。「バージョンアップしたアプリの新機能は必ずチェックしておこう」です。新機能を使わない(知らない)なんて、もったいない!