コピーライターはポエム書きではありません。いいコピーとは自己満足ではなく「読者に伝わること」。フリーマガジンのコピーライターであれば「クライアントの要望」を満たすことも重要です。クリエイター視点ではなく、クライアント視点を意識しましょう。いついつにイベントを実施するとか、新メニューを考案したとか、リニューアルしたとか。訴えたい内容をストレートに表すことも必要です。
文章を初めて執筆するという人は下記を覚えておいて下さい。
きっと役に立ちますから。
1.原稿のターゲットをしぼる
クライアント(編集者)とライターが描くターゲット層がずれていると、ほぼ通りません。管理人が編集しているタウン情報誌は基本的に20〜30代の女性をターゲットとしていますが、クライアントによってはもっと上の層だったり、学生の層だったりします。取材時に細かなところを確認しましょう。
2.書き出しの「型」をつくる
5パターンくらい書き出しの「型」をつくってください。書き出しで詰まってしまうと時間もかかりますし、よい文章も書けません。一方、出だしでスーと書けると文末までテンポ良く執筆できますよ。「お店の基本情報」「お店の立地状況」「店内の雰囲気」「自分が受けた印象」「スタッフの言葉」「打ち出したいキャンペーン」「お店のコンセプト」など、文章の書き出しを工夫してください。得意の「型」が見つかると、たくさんの原稿を抱えているときに対応しやすいです。
3.具体的な例を出す
「店主のこだわりで生み出した料理」。この言葉に違和感がないですか?店主の「こだわり」っていったい何のことでしょう?読者が知りたいのは、その部分だと思います。「ラーメンが絶品!」というコピーであれば、絶品である理由を説明しましょう。さらに色や香り、音を書いているだけで情報が伝わりやすいです。「スープを1時間煮込んだ」よりも「スープをコトコトと1時間煮込んだ」と言葉を1つ添えることで、文章が生きてきます。文字数が許す限り、具体的な説明を加えましょう。
4.時間をおいて原稿を確認する
その場の勢いで書き上げて「できた!提出!」と思わず、時間をおいてもう一度チェックしてみて下さい。ほら、執筆時に気付かなかったアラが見えるでしょ? あるいは、表現の重複に気付くかもしれません。時間をおいて確認することで、不思議と違う角度から原稿が見られるんです。自分が書いた原稿と実際に出版されている雑誌の文章を見比べてみてもいいですね。どこがどう違うのか?読みやすいのか?無駄が多いのか?見比べてみることで自分の文章の「質」がわかります。
以上を参考に頑張って原稿を書いたものの、先方(クライアント)からダメ出しされることもあります。編集者から真っ赤っかの添削が入ることも。でもね、それはプロのライターであれば誰しも通る道だと思うんです。デザイナーさんにも共通していることですが、「それでは、どうしたらいいですか?」と聞く人がいます。これはダメ。プロの仕事ではありません。前述の4点を頭に入れて、再構築してください。場合によっては、文章を解体し、もう一度書き直すぐらいの覚悟が必要です。赤が入ると腹が立つこともあると思います。恥ずかしい思いをすることもあるかと思います。でも投げ出さずに向き合って、原稿を執筆しましょう。場数を踏めば、必ず上達しますよ。
補足)クリエイティブなライター
上記のクライアント目線ではなくライターさんもいらっしゃいます。たとえるなら、新しいものの見方を言葉で表現する人。デザイナーはデザインで表す一方で、コピーライターは言葉で表すんです。新しいものの見方を表現できる人がクリエイターといえるでしょう
- 趣旨にあっていない
- 句読点が少なく、読みにくい
- 一文が長すぎる
- 形容詞が多すぎる
- ヨイショしすぎている(盛りすぎ)
- 誇大表記・No.1表記を入れている(確実に結果が出る/ここにしかない/関西初上陸/日本でNo.1の人気)