本の部分やページ要素の名前の巻

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版面、罫下、小口、ノド。印刷会社と円滑なコミュニケーションをはかるためにも、伝統的な呼び名を覚えておきましょう。印刷物は新聞・雑誌・書籍・広告と形を変えても、各部品を表す言葉は共通です。ページには「本文(ほんもん)」があり、ページ数を示す「ノンブル」、書名や章の見出しなど内容を端的に示す「柱」がつきます。

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印刷物の部品の呼び名

ページの中で本文や写真などを収容する面を「版面(はんづら」と呼び、本文の大きさや行間、段数で決まります。その版面より上部を「天」または「あたま」、下部を「地」または「罫下(けした)」。本を綴じる側を「ノド」、本の綴じない側(本の切断面)を「小口(こぐち)」と呼びます。
ページは開きや文字組みで視線の流れが異なりますが、和文では「右開き縦組み」、「左開き横組み」が標準です。開いた状態の2ページ分を「見開き」、本文を見開きから始めることを「見開き起こし」、片面(奇数ページ)から始めることを「片起こし」と呼びます。見開きの一方から見た他方は「対向ページ」です。目次と向かい合わせの広告を「目次対向」あるいは「モクタイ」と呼びます。

DTP独自の用語

ハードウエアを含むDTPアプリはアメリカを規準としているため、前述の用語と統一がとれていない場合があるので注意です。InDesignではマスターページの設計が基本的に版面になります。マージンとは天・地・ノド・小口のアキのことです。コラムは囲み記事ではなく、段組みを指します。コラム数は段組み数、コラム間隔は段間のことです。英語のカバーは本来表紙のことですが、日本では表紙にかぶせる紙のことを指し、日本の印刷会社では「カバー」と「表紙」を明確に分けています。

管理人の言いたいこと

印刷物の名称は編集者やデザイナー、印刷会社とのやり取りにおいて必ずつかいます。絶対に覚えておきましょう!

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