雑誌制作ワークフローの巻

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週刊誌や月刊誌など雑誌の種類はさまざまですが、ワークフローの基本はどこの出版社も同じだと思います。ざっくりとまとめてみましたので覚えておきましょう。

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企画を考える

予算のフレームや縛りなどがありますが、企画立案に必要なのは創造力だけ。いちばん楽しい段階ですね。ネタに対する下調べや、実際に企画するときの取材先をあわせて考えましょう。サムネイルを描きながら企画を練るのがベター。

企画の提案

サムネイルと企画書を合わせて提案。企画会議では相手へプレゼンするつもりで、企画の魅力を説明します。編集者が楽しくない企画は、読者も楽しくありません。「楽しく企画を考える」これがもっとも大事。
〈企画書に必要な事柄〉
タイトル/企画のコンセプトやテーマ(簡潔に)/ページ展開案/取材先案/懸念事項

企画・取材先の決定

上記の企画案からビジュアルやタイトルなどを決めます。サムネイルと企画書をベースに取材候補先から取材先を決定。コンテンツホルダーの企画の場合、取材候補先が決まればすぐにアポを取りますが、スポンサーがついている場合は事前に提出が必要。スケジュールがタイトな企画の場合は、返事を早くいただけるように伝えておきましょう。先方から変更指示があることって意外と多いです。

取材・制作期間

取材依頼書(簡単な企画案込み)を先方にファックスorメール。取材希望日も記入しておくことが肝心です。その後、電話で問い合わせして、改めて依頼。取材日を確定させます。
※電話とファックスの順が入れかわったり、電話だけで済むケースもあり

サムネイル作成→取材

デザイン入稿用のサムネイルづくり。企画段階でのサムネイルとは違い、細かな内容も落とし込みます(原寸大のサムネールがベター)。その後、取材へ。編集者は同行したりしなかったり。予算の兼ね合いで編集者自身がライターとして取材に行くこともありますが、外注に振ることが多いです。アップされた画像・テキストを確認後、デザイナーに入稿します。画像の番振りは忘れずに行いましょう。

デザイン入稿

デザイナーに素材を渡して組版してもらいます(デザイン後割りの場合)。スケジュールに余裕があるときは、デザイン先割りを選択するケースもあります。その場合は、画像とタイトル・見出しだけ先に入稿。デザインアップと文字数を確認してから、原稿執筆→入稿。

デザインチェック

デザインの内容を確認。「よい!」と思ったら、素直に伝えることが重要です。デザイナーのモチベーションが高まりますよ。担当者の確認後は、デスク(あるいは版元・スポンサー)のチェック。

先方確認

掲載内容に誤りがないか、先方に確認します。ゲラを渡すのがベストですが、状況によっては、掲載予定写真のテキストを切り貼りして先方確認。雑誌の発行スケジュール次第ですが、先方の赤入れ原稿は発行後3ヶ月から約半年は保管しておきます(後から見返すことはほぼないとはいえ、トラブルがあったときに必要)。結構かさばるので机のまわりにスペースがない場合はスキャンしてPDF化。データとして保存しておくのもいいですね。

校了

先方確認/担当者確認/版元確認/デスク確認
突き合わせ校正を行った後は、必ず素読み校正を行うこと。

管理人の言いたいこと

編集者にとって、スケジュールとワークフローの管理は必須項目です。漏れやヌケがないように注意しましょうね。

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