HHKBにはカーソルキーがありません
管理人が愛用しているキーボードはHHKB pro 2と呼ばれるHappy Hacking Keyboard(US配列)を使用しています。このキーボード、なんとカーソルキー(矢印キー)がありません。廉価版のLite2にはありますが、プロフェッショナル版にはないのですよ。無駄のないシンプルなキーボードがコンセプトにあるので。いちおう、Fnキーとのコンビネーションで矢印キーの代用ができますが、はっきりいって押しにくいです。では、文章執筆時にカーソルキーを移動させるのは、マウスを使うのでしょうか?
いえ、Controlキーを多用するのです
Mac OS Xでは、Emacsキーバインドと呼ばれるキーボードショートカットがサポートされています。マウスや矢印キーを使わず、ホームポジションのままでカーソルを移動できるので、文字入力や編集作業でとっても便利なんですね。このEmacsキーバインドはControlキーをメインに使います。HHKBのControlキーは「A」の横にありますから、とっても押しやすい! 文字入力がサクサク進むので、編集者やライターは必ず覚えておきましょう。
カーソルを移動するショートカットキー
ショートカット | コマンド | 意味 |
Control+A | 現在の行/段落の先頭に移動 | |
Control+E | 現在の行/段落の末尾に移動 | end |
Control+F | 1文字進む | forward |
Control+B | 1文字戻る | back |
Control+P | 1行上にカーソルを移動 | previous |
Control+N | 1行下にカーソルを移動 | next |
Control+V | 1つ下のページに移動する | view next page |
文字を削除するショートカットキー
Control+K | カーソルから行の末尾までを消去 | kill |
Control+H | カーソルの左側の文字を削除 | |
Control+D | カーソルの右側の文字を削除 | delete |
その他、意外と便利なショートカットキー
Control+L | カーソルを表示領域の中央にする |
使いこなせば文章執筆のスピードアップ
上記のショートカットはどれもオススメですが、特に管理人が愛用しているのはカーソル移動の「P」「N」「F」「B」、そして、文字を削除する「H」と「D」ですね。慣れるまで少し時間がかかりますが、覚えてしまえば文章執筆(カーソル操作)がスピードアップするのは間違いありません。
キーボードの修飾キーを変更する
Controlキーを使ったショートカットですが、「A」の横に「Control」があるからこそ便利。HHKBのほか、Apple のJISキーボードも「A」の横です。ほかのキーボードはたいてい「Caps Lock」です。システム環境設定で入れ替えできるので、変更しましょう。
InDesignで使用するには
キーボードショートカットを編集しましょう。「テキストと表」にテキスト選択時にカーソルキーを移動させるコマンドがありますので、該当するところにControlキーを使ったショートカットを登録しておくのがおすすめです。
ほかのアプリでも使用するには
Karabainer(旧名;KeyRemap4macbook)でEmacsモードをカスタマイズできます。これでほとんどのアプリでControlキーを使ったカーソル移動が可能になるはず。最近はテンキーレスのキーボードが増えているので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょう?
管理人の言いたいこと
Controlキーを上手く使えば作業効率が上がりますよ。編集者やライターだけでなく、Finderなどのアプリ操作時にも便利です。Controlキーは「A」の横になるようカスタマイズしましょう。